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[中山七里] ヒートアップ [小説]

○○シリーズという風にカバーに書かれていなかったので購入したのだが、どうやら「魔女の末裔」という本の続編だったらしい。


七尾究一郎は囮捜査も許されている厚生労働省所属の優秀な麻薬取締官である。製薬会社が兵士用に開発した特殊薬物『ヒート』が闇市場に流出し、それが原因で起こった抗争の捜査を進めていた。ある日殺人事件に使われた鉄パイプから七尾の指紋が検出された。
誰が七尾を嵌めたのか?


珍しい麻取を舞台にしたミステリーなのだけど初っ端から「チート」な体質で唖然。最終章ではその「チート」な体質を活かしてアメリカ映画も真っ青なアクションが繰り広げられるのがこれまた唖然。


七尾とヤクザの山崎が組んでヒートの売人を追うというのはなかなか面白い。だが「ヒート」を追っていくうちに「ヒート」の供給元である仙道が殺され、凶器の鉄パイプに七尾の指紋がついていたことから様相がおかしくなっていく。山崎が移送される七尾を拉致するのはいいけどその後の逃避行は・・・。何故そこに行く?そこを消去というか消滅させるにアメリカ軍が空爆とかその空爆を潜り抜ける七尾の超人的な動きとか「はぁ?」としか表現できない。行方不明になっていた人まで出て来るし、本当に「はぁ?」でしかない。


七尾に罪を着せた真犯人は叙情トリックで表現されているあの人物。七尾に無実の罪を着せるには動機が薄いというのか何というのか釈然としない。

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