[司馬遼太郎] 花神 [小説]
『人斬り以蔵』に収録されていた『鬼謀の人』という短編で初めて大村益次郎という人物を知った。同じ主人公を扱った長編小説があるというのでClickしたのが約3年前。ようやく読破した。
NHKの大河ドラマの原作だそうだが、大村1人だけでは弱いと思われたのか『峠』も含まれているのだとか(観ていないので何とも言えない)。
物語は村田蔵六が長州の百姓の子として生まれ、大阪で蘭学を学び、その知識を買われて宇和島藩上士、幕府教授、長州藩軍事総司令官と身分を変え、最期は非業の死を遂げるまでが描かれています。内容は『鬼謀の人』と同じなのだけど長編小説になっているので文章が長い分、主人公も周りの人物も魅力的です。
幕末物は余り好きではないので『燃えよ、剣』ぐらいしか読んでいないのですが、それより面白いと感じました。それは主人公が理系人間だからかもしれません。
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