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[司馬遼太郎] 花神 [小説]

『人斬り以蔵』に収録されていた『鬼謀の人』という短編で初めて大村益次郎という人物を知った。同じ主人公を扱った長編小説があるというのでClickしたのが約3年前。ようやく読破した。

花神 上・中・下巻 全3巻セット (新潮文庫)

花神 上・中・下巻 全3巻セット (新潮文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1976
  • メディア: 文庫

 

NHKの大河ドラマの原作だそうだが、大村1人だけでは弱いと思われたのか『峠』も含まれているのだとか(観ていないので何とも言えない)。

物語は村田蔵六が長州の百姓の子として生まれ、大阪で蘭学を学び、その知識を買われて宇和島藩上士、幕府教授、長州藩軍事総司令官と身分を変え、最期は非業の死を遂げるまでが描かれています。内容は『鬼謀の人』と同じなのだけど長編小説になっているので文章が長い分、主人公も周りの人物も魅力的です。

幕末物は余り好きではないので『燃えよ、剣』ぐらいしか読んでいないのですが、それより面白いと感じました。それは主人公が理系人間だからかもしれません。


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