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[原田マハ] 常設展示室 [小説]

実在する絵画が物語を彩る極上のアート短編集とカバーに記されている。この作者の作品を読むのは初めて。
収録されている6編を簡単に紹介。


群青:メトロポリタン美術館にアシスタントプログラマーとして勤めている美青が主人公。ある日目覚めると世界が窮屈になったように感じられて・・・。


デフルトの眺望:大手ギャラリーの営業部長をしている「なづき」が主人公。父が亡くなった介護施設での弟とのやりとりから始まる。


マドンナ:「なづき」の部下橘あおいが主人公。些細なことで電話をしてくる母親をもてあましていたが・・・。


薔薇色の人生:ある県でパスポート申請窓口で受付業務をしている多恵子が主人公。パスポートを申請しにきた御手洗という男に声をかけられて・・・。


豪奢:IT企業家の愛人である紗季が主人公。IT企業家との出会いから別れ?


道:美術評論家の翠が主人公。ある美術展の審査会場である作品が気になった。


常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

  • 作者: 原田マハ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/10/28
  • メディア: Kindle版


印象深いのは最後の「道」かな。ある作品を見てから翠が生い立ちや20歳の頃のある出会いを思い出し・・・と次々と繋がっていく様が面白い。

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