[長岡弘樹] 教場X

「教場0」のドラマ化を機に購入。教場0だけで1クールもつわけがないので教場Xも原作として用いられる模様。

教場0と同じく先にミステリの解が読者に提示されて、風間たちが謎を解いていく形式で6話収録されている。

伝説の刑事指導官風間公親の右目が光を失った。かつて逮捕された男に逆恨みされ千枚通しで襲撃されたのだ。その後T県内では連続刺傷事件が起きているが、犯人は逃亡中。復帰した風間は現場で厳しい指導を続ける。失格の烙印を押された新人刑事は「交番勤務」に逆戻りだ。

母親を失った少女の息遣い。生まれたばかりの乳児の火傷痕、放射線を観測する「キリバコ」風間は何事件の真相を完全に見通している。

教場Ｘ　刑事指導官・風間公親 (小学館文庫)

• 作者: 長岡弘樹
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 2022/12/06
• メディア: Kindle版

ドラマ化に際し、既に発表されている役名から分かること。役名から単純に考えると

「教場0」仮面の軌跡

「教場X」硝薬の裁き、橋上の残影、孤独の胞衣

風間が目を刺される事件から考えると

「教場0」毒のある骸

「教場X」仏罰の報い

が使用されるようなのだが、エピソードと役名がドラマ版ではシャフルされているように思える。現に風間が目を刺される事件の刑事の役名が（性別も）異なるし、性格も違うようだ。1クールで新人刑事が5人。1クール＝10話だとすると2話で1人ペース。2話で1エピソードを消化するのか？それとも1人で2エピソードを消化するのか？

6話目のラストで風間が警察学校への異動辞令を受けている。「教場0」のラストから3年経過しているらしい。