[中山七里] 護られなかった者たちへ [小説]
2021年に上映された同名映画の原作。映像化に際してオリジナルキャラ、キャラの性別変更がなされている模様。映画は未視聴。
仙台市で他殺体はが発見された。拘束したまま飢え苦しませ、餓死させるという残酷な殺害方法から担当刑事の笘篠は怨恨の線で捜査する。しかし被害者は人から恨まれるとは思えない聖人のような人物で容疑者は一向に浮かばずにいた。捜査が暗礁に乗り上げるなか、二体目の餓死死体が発見される。
一方、事件の数日前に出所した模範囚の利根は過去に起きたある出来事の関係者を探っていた。
主要なキャラクターが全て男性で華やかさに欠けるからといって肝になるキャラクターを女性にして映像化したのは拙かったのでは?女性が単独で男性を監禁、拘束出来るのかというと甚だ疑問に感じる。
どんでん返しが多い著者なので途中まで利根が真犯人だと見事に騙されていた。復讐を実行するには出所してからの準備期間が不十分なのだが…。被害者が職場での恨みを買っていないと判断された時点でマークから外れてしまったというのもある。震災と生活保護を扱った良作。
2022-09-04 19:49
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