[柚木裕子] 合理的にあり得ない [小説]
2023年4月期の関テレ枠のドラマ原作。5編による短編集で、1クールもつわけないので、残りは続巻ということだろう。
上水流涼子は弁護士資格を剝奪された後、頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc。
欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するが…。
短編のタイトルと3話までの対応および設定の違いを記す。
①確率的にあり得ない→3話
原作は秘書の新井からの視点で描かれている。
クラブで高円寺が能力を見せるエピソード、ドラマ版は次に来る客の情報で原作はパチンコ台の大当たり台。
本藤邸でボートレースの結果を書いたもの、ドラマ版は名刺、原作は高円寺が持参した紙。
クラブで高円寺が能力を見せるエピソード、ドラマ版は次に来る客の情報で原作はパチンコ台の大当たり台。
本藤邸でボートレースの結果を書いたもの、ドラマ版は名刺、原作は高円寺が持参した紙。
涼子たちが現れる時点、ドラマ版はクラブから、原作は高円寺とコンサル契約を結ぶホテルのロビーから。
神華コーポレーションの設定ドラマ版は涼子→中国人実業家、貴山→秘書、原作は逆。
秘書の新井はドラマでは高円寺とグル。
②合理的にあり得ない→1話
原作は神崎恭一郎の視点で描かれている。
神崎妻の習い事、ドラマ版はヨガ、原作は日舞。
③戦術的にあり得ない→未
④心情的にあり得ない→2話
諫間慶介と久実の関係、ドラマでは親子、原作は祖父と孫。
広瀬の設定、ドラマではギャンブル好きで円谷エリと組んで女を落としている、原作はヤク中。
広瀬の設定、ドラマではギャンブル好きで円谷エリと組んで女を落としている、原作はヤク中。
久実は原作ではクスリ欲しさに家出し、警察にも逮捕されている。
原作では涼子が弁護士資格を失ったエピソードも描かれている。
⑤心理的にあり得ない→未
2話で原作のおクスリ案件が書き換わっていたようにブラックな案件は書き換わるように思える。「戦術的にあり得ない」は賭け将棋、「心理的にあり得ない」は野球賭博なので使われるにしても人物設定だけになるかもしれない。
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