[カツセマサヒコ] 明け方の若者たち [小説]
2021年12月末から公開された同名映画の原作。作者のデビュー作でもある。映画は観ていない。
退屈な飲み会で出会った彼女に一瞬で恋をした。下北沢のヴィレッジバンガードで待ち合わせた初デート。富士ロックに対抗して旅をした7月の終わり。世界が彼女で満たされる一方、社会人になった僕は『こんなハズじゃなかった人生』に打ちのめされていく。
主人公と彼女の名前は不明。第三者が彼らの名前を呼ぶこともない。名前を明らかにしないことで主人公たちに共感し易くするためか?
思うような仕事は出来ないけどプライベートは彼女がいて充実しているのかと思いきや、叙情トリックがあることを明かされて読者的には唖然となる。映像化したそうだが、彼女の素性に関するものを彼女が常に身につけている点を描写しないのだろうなぁ、と。それを描写したら彼女の素性が直ぐに明らかになってしまう。主人公は最初から彼女の素性を知っていたのだし、結末があーなるのは仕方ないのでは?
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