[新川帆立] 元彼の遺言状 [小説]
第19回「このミステリーがすごい!」大賞受賞、2022年4月期フジテレビ系月9ドラマ化原作ということでドラマ放映前に読んでみた。
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。数百億ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。
ところが件の遺言状が保管された金庫が盗まれ、さらに栄治の顧問弁護士が何者かによって殺されてしまう。
通常の犯人を見つけようとするミステリの王道とは異なり犯人に仕立てようという奇抜さがあるのだけど、結局真犯人突き止めちゃうので・・・。その辺は凡庸といえば凡庸。正直この本の厚さで1クールもつとは思えない。他局のドラマだけど「危険なビーナス」の二の舞になりそう。オリジナルを多く入れすぎてしまってストーリーが破綻したり矛盾したりしそうである。
コメント 0