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[五十嵐貴久] リフレイン [小説]

「リカ」シリーズの第6作目。「リバース」と「リハーサル」の間、リカが青美看護専門学校にいた時の話である。当然未映化。


生徒、職員合わせて124名の命を奪った「青美看護専門学校火災事件」その惨劇の前触れは既に1年前から始まっていた。轢死、飛び降り自殺・・・・・学校の内外で続発する生徒たちの非業の死。その周囲にはいつも彼女の影がちらついていた。

阿鼻叫喚の地獄と化した火災の唯一の生存者が語る「雨宮リカ」の素顔とは?


リフレイン (幻冬舎文庫)

リフレイン (幻冬舎文庫)

  • 作者: 五十嵐貴久
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2021/03/25
  • メディア: Kindle版


作者の五十嵐氏が「青美看護専門学校火災事件」をノンフィクション作家として描いてる体裁の作品。なので架空の資料一覧が冒頭に記されている。火災事件での唯一の生存者渡会日菜子の告白本がベースになっている設定である。


リカは学籍上では升元結花となっていた。結花がリカになり変わったとしても雨宮結花ではなくて?「リバース」の後に何があって苗字が変わったのだろうか?自己紹介で彼女は「雨宮リカと呼んで欲しい」と告げた。


異変はゴールデンウイーク前に行われた小テストの結果で戴帽式の総代がクラスからリカが所属するクラスから出ると発表された時のこと。日菜子はリカが鉛筆を真っ二つに折るのを見てしまう。そして戴帽式日のの午後、総代に選ばれた生徒が電車に撥ねられる事故が発生する。それを皮切りに上級生である男子生徒の死、校長の死と続いていく。


日菜子は飛び降り自殺を目撃した時にリカが生徒たちの死に関わりがあると完全に確信したのか、2年次から別の学校に転校する事を決めたのだが、受け入れ先の都合で転向できるのが6月になってしまい「青美看護専門学校火災事件」の唯一の生存者として意図的に生かされることに。その生かされ方、日菜子の告白本の書かれ方が衝撃的。


作者によると次作は「リバース」とこの作品の間の話だそう。


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